こんにちは！整体甲子園プラーナ　鍼灸師　上野浩治です。

西宮から「頭痛」と「ふらつき」を訴える方が来院されました。問診すると今朝、突然に頭の後ろがズーンと痛み、フラフラするとのことでしたが、よくよく確認していくと右の首のこわばりと、右肩のコリ、腰も何だか痛いと続々と悩みが増えていきます。本人曰く「脳に何かできたのでは？」。

初診ならば、その可能性も排除できないので精密検査をオススメします。が、何回も診ている方で性格や傾向もある程度、把握できているので、とりあえず施術してから様子をみることにしました。

今朝、突然に発症したとのことなので、当日のゴール設定（どうなれば今日は満足なのか？）と確認したところ、「全身が痛いので全身の痛みをとってほしい」とのこと。

最初に訴えていた頭痛とフラツキは？

と思いながらも、『全身というのはゴール設定がわかりにくいので、改善したい症状をベスト３まで教えてください』と再度お伺いしたところ、

熟考の上「１番➖首、２番➖肩、３番➖腰」とのこと。

最初に訴えていた頭痛とフラツキは？？？？

舌診、脈診、触診、腹診等から、何らかの「スイッチ」が入って自律神経が乱れた結果、全身に不定愁訴が出ていると診断し施術をスタート。

ただ、この方がどのような人物像かというと、触診時に『左の首や肩の筋肉が硬くなってますね』「いえ、右が痛いです」『筋肉が緊張しているところが痛いところとは限りません。ただ、現実として左側の筋肉の緊張が強いと説明しているのですが』「。。。」『背中も左側が緊張していますね』「右が痛いです」『。。。』『わかりました。ではお身体の状態を共有する意味で、少し刺激を強く入れます。右首と右肩の筋肉がコレくらいの硬さだとして、左側はコレくらいです。』「ギャァー」『背中はコレくらい』「ギャァぁー」『左側が緊張していることはわかっていただきましたか？』「。。。はい」というタイプ。

このタイプの方には、施術効果を理解して（体感して）もらうためにも、ゴール設定をさらに細かく、理解（体感）しやすくします。

背骨の調整が終わったら『先程と比べて首肩、背中の筋肉の痛みはどうですか？』「まだ痛いです」『先程と比べてどうですかと聞いてます』「さっきよりはマシです」

内臓の調整が終わったら『最初と比べてどうですか』「まだ気持ち悪いです」『いや、だから最初と比べてどうですかと聞いています』「最初よりはマシです」

この永遠に終わりそうにないループを乗り越え、何とか施術終了し最終確認。『首や肩、腰の痛みはいかがですか』「楽です」『最初におっしゃていた頭痛とフラツキはどうですか』「無いです」

無限ループを乗り越えた安堵感と達成感に浸りながら『他に何か気になる事はありますか』と聞いたところ、

「膝が痛いです」

お茶目でしょ笑

＊痩せている頃の上野です

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝